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ベスト・フリー Auto-Tune プラグイン

ボーカルを完璧にチューニングしたり、T-Painのように完全なピッチ修正を施したりするための、無料で使えるいくつかのプラグインをご紹介します。



Auto-Tune(オートチューン)は、近年の音楽史に大きな影響を与えました。

もともとはライブ音楽でリアルタイムにチューニングするツールとして登場し(多くの親世代からは酷評されがちでした)、1998年にリリースされたCher「Believe」で一気に世間の注目を集めました。

その後、T-Painのようなアーティストによって、2010年代に“Auto-Tuneエフェクト”があらゆるところで使われるブームが巻き起こりました。


良くも悪くも、Auto-Tuneは最も有名(あるいは最も悪名高い)なプラグインであると言えます。

プロデューサーではない人でさえその名前を挙げることができるほどです。

では、どうやって手に入れればいいのでしょうか。


無料のオートチューン・プラグインを入手するには?

Auto-Tuneが有名になった当時のアルゴリズムの多くは、現在特許が切れています。

そのため、多くの類似プラグインが存在し、たとえばSlate DigitalのMetaTuneWaves Tune Real-Timeなどがありますが、これらは有料のプラグインです。


前述のとおり、元祖のAuto-Tune自体は無料ではありませんが、似たような機能を持つプラグインやライト版を無料または安価で入手することは可能です。

ここでは、お金をかけず(もしくはあまりかけず)に、T-Painスタイルのサウンドを実現するためのAuto-Tune代替プラグインをご紹介します。

まずは無料/低価格のAuto-Tuneスタイルのプラグインを取り上げ、その後にDAWの機能を使ったAuto-Tune的アプローチをご説明します。

最後に、フルプライスのプレミアムAuto-Tuneプラグインにも触れていきます。

それでは始めましょう。


1. MAutoPitch



MAutoPitchは、Auto-Tuneのライト版のように考えてればいいと思います。

とてもシンプルで、オートピッチ補正の基本機能だけを1つのプラグインにまとめています。

すっきりとしたGUIで使いやすく、しかもお値段は……なんと無料です。

そう、完全にタダなのです。

この事実だけで、MAutoPitchはインターネット上にある最高の入門用Auto-Tuneプラグインの一つと言えるでしょう。


もし今日からすぐにボーカルをAuto-Tuneしたいと思っているなら、MeldaProductionのMAutoPitchを試してみてはいかがでしょうか。

MAutoPitchは、MeldaProductionが提供しているMfreeFXBundleの一部としても入手可能です。


MAutoPitchの入手先

MeldaProductionのウェブサイトから、MAutoPitchを完全無料でダウンロードすることができます。


MAutoPitchは他と何が違うのか?

本格的なAuto-Tuneプラグインに比べればシンプルで機能は限定的ですが、無料という価格と洗練されたインターフェースを考えれば文句は言えないでしょう。

実際に得られる効果も十分に評価できます。


2. Kerovee



もしWindows PCをお使いであれば、Keroveeという完全無料のオートピッチ補正プラグインも使えます。

インターフェースはやや古風な印象で、開発元が日本企業ということもあり、コントロール全体の理解に少しコツがいるかもしれません。

しかし、一般的なAuto-Tuneプラグインで、無料という参入しやすさを考えると悪くない選択肢です。


いろいろなAuto-Tune代替プラグインを試してみたい方や、プラグイン収集が趣味の方にとっては、Keroveeは制限こそあるもののライブラリに加えておく価値があるでしょう。


Keroveeの入手先

Windowsユーザーの方は、g200kgのウェブサイトでKeroveeをダウンロードできます(他のOSには対応していません)。


Keroveeは他と何が違うのか?

古いデザインであることやWindows専用であることなど、やや使い勝手の面で好みが分かれるかもしれません。

ですが、スタジオでちょっと珍しい日本製プラグインを使いたいという場合は、ボーカルFXチェーンにKeroveeを追加してみても面白いかもしれません。


3. Graillon 2



これは他とは少し違った特徴を持つオプションの一つです。

フルバージョンは29ドルかかります(追加機能を考えると高くはありません)が、無料版のGraillon 2も提供されています。

インターフェースにはサークル・オブ・フィフス(五度圏)のようなビジュアルスペクトラムが用いられており、独特のハーモナイズ機能や、一般的なオートピッチ補正機能を備えています。


ハーモナイザーのコントロールや独特のビジュアルスペクトラムが使える分、操作に慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。

しかし、無料版で試してみる分には損はありません。


Graillon 2の入手先

Auburn Soundsのウェブサイトから、Graillon 2の無料エディションをダウンロードできます。


Graillon 2は他と何が違うのか?

サークル・オブ・フィフス形式のキー選択とビジュアルスペクトラム、そしてキーに合ったボーカルハーモニーを容易に加えられるなど、かなりユニークな機能を備えています。


4. GSnap



次にご紹介するのも、Windows専用の無料Auto-Tune代替プラグインです。

GSnapはイギリスを拠点とするGVST社によって開発されており、同社は無料のVSTを多数公開しています。

Windowsユーザーで、シンプルで使いやすいピッチ補正プラグインを探しているなら、GSnapは検討候補になるでしょう。

ただし、オンライン上では補正がうまく定まらず、時々グリッチが発生するとの報告もあります。


コンパクトなデザインとシンプルなインターフェースは、ベーシックなオートチューンが必要なときにサッと使えるかもしれません。

気軽にプラグインバンクに追加してみる価値はあるでしょう。


GSnapの入手先

GSnapはGVSTのウェブサイトで無料ダウンロードできます(Windowsのみ対応)。


GSnapは他と何が違うのか?

非常にシンプルで、基本的なオートチューン作業を迅速に行いたい場合には便利です。

ただし、より高度なプロフェッショナル向けの作業には物足りない可能性があります。


5. Antares Auto-Tune Access 10



こちらは本家Auto-Tuneの廉価版です。

Antaresは、予算を抑えたいプロデューサーや、フルバージョンを購入する前に試してみたいという方に向けて、このAccess 10バージョンをリリースしています。


厳密には、これは完全無料ではありません。

最初の5つのプラグインとは異なり、完全なフリーバージョンがあるわけではないのです。

しかし、26.95ドル(約30ドル弱)という手頃な価格で入手できるため、将来的に本家のAuto-Tune Proへのアップグレードを検討している場合には、試してみる価値があるかもしれません。


Antares Auto-Tune Access 10の入手先

公式のAntares Auto-Tune Access 10は、Plugin Boutiqueのストアページで購入できます。


Antares Auto-Tune Access 10は他と何が違うのか??

フルバージョンと比べて機能は制限されていますが、T-PainスタイルのAuto-Tune効果を得るには十分です。


6. Voloco



Volocoは、シンプルなインターフェースとわかりやすい操作性を兼ね備えたAuto-Tune代替プラグインです。

Melodyneのような自然なピッチ補正というよりは、ややロボット感のあるサウンドになる傾向がありますが、ヒップホップやトラップでよく使われるAuto-Tuneサウンドを目指しているのであれば、さほど問題にはならないでしょう。


プラグイン自体は無料ではなく、フルバージョンは月額14.99ドルかかりますが、開発元のResonant Cavityは14日間の無料トライアルを提供しています。


Volocoの入手先

Resonant Cavityの公式ウェブサイトから、14日間無料トライアル版をダウンロードできます。


Volocoは他と何が違うのか??

Volocoは独自のResynthesizer、Harmony、Sequencerパネルを備え、ピッチ補正やハーモナイズをより細かくコントロールできる点が特徴的です。

詳しくはVolocoの公式ページで確認してみてください。


ボーカルをチューニングするためのオートチューン・スタイルのソリューションがあるDAWは?

一部のDAWには、Auto-Tuneのピッチ補正に似た機能が標準搭載されています。

ただし、これらは自動化よりも手動補正が中心であることが多く、完全な自動化を求める場合はやや物足りないかもしれません。

それでも、使いこなせば同等、あるいはかなり近い結果を得ることができます。

ここでは、いくつかの代表的なDAWにおけるボーカルチューニング機能をご紹介します。


1. FL Studio - Newtone



FL Studioには複数のエディションがありますが、標準ピッチ補正プラグインのNewtoneはすべてのバージョンに含まれているわけではありません。

FL Studioの各エディション比較リストをチェックして、Newtoneが付属しているかどうかを確認してください。

もしくは、新たにDAWを購入する前に把握しておきましょう。


Newtoneはインターフェースと機能が比較的シンプルですが、その分操作を覚えやすく、うまく使いこなせば頼もしいボーカルチューニングの相棒になります。

対象のボーカルをNewtoneに読み込み、キーとノートのマッピングを確認しながら、手動で各ノートをピッチ補正していきます。

この記事上部にあるYouTube動画を観れば、より詳しい手順がわかるはずです。


全体としては、手動補正に依存するため、T-PainやTravis Scottのような極端にロボティックなボーカルを作るには手間がかかります。

しかし、既にFL Studioを使っていてNewtoneが使える環境なら、いざというときに重宝するでしょう。


FL Studioの入手先

Image-Lineの公式ストアで、Newtoneが付属しているバージョンのFL Studioを購入できます。


Newtoneの特徴は?

Newtoneは、Melodyneを簡略化したようなFL専用のプラグインという感じです。

機能は少なめですが、その分とっつきやすく、ほぼ手動でのチューニングが主体になります。

しかし、すでにFL Studioユーザーであれば悪くない選択です。


2. Steinberg - VariAudio



VariAudioはSteinbergが提供するボーカルチューニング機能ですが、CubaseのProバージョンのみ利用できます。

VariAudioはNewtoneと似ていて、モノフォニックな音源を読み込み、ノートごと(セグメントごと)にピッチやフォルマントを手動で補正できます。


Cubaseユーザーにとっては、ネイティブ機能としてスムーズに使えるため、プロフェッショナルなボーカルチューニングに対応可能です。

ただし、Antares Auto-Tune Proのような完全自動化に慣れていると、どうしても手作業が多く感じるかもしれません。

とはいえ、丁寧に使いこなせば十分に満足できる結果が得られます。

ただし、やはり極端なT-Painスタイルに仕上げるには、Newtone同様手動作業が増えるため大変かもしれません。


Cubase Proの入手先

SteinbergのウェブサイトからCubase Proを購入できます。

ただしCubase Proは安価ではないので、VariAudio目的だけで購入を考えているなら、他の選択肢との比較をおすすめします。


VariAudioの特徴は?

Cubaseにスムーズに統合されており、比較的初心者にも扱いやすい操作性を持っています。

ただし、外部のAuto-Tune系プラグインに比べると機能面で制限がある場合があります。


3. Logic Pro - Flex Pitch



Logic ProはApple Macユーザーにとって定番ともいえるDAWです。

手頃な価格帯で販売され、強力な標準プラグインが数多く搭載されており、プロユースの現場にも対応できます。

では、Logic ProのAuto-Tune的な機能はどの程度充実しているのでしょうか。

結論から言えば、なかなか優れています。


Logic Proには、専用のピッチ補正プラグインではなく、各オーディオトラックごとに統合された編集画面があります。

Flex Timeボタンを押して、該当するオーディオトラックでFlex Timeを有効にすると、Logicがオーディオを解析します。

その後、エディターウィンドウでノートを細かく調整して、好きなだけチューニングを施すことができます。


これも手動での作業が必要ですが、AppleによるFlex Pitchの実装はVariAudioやNewtoneに比べてより洗練されており、最初のとっかかりもしやすいという印象です。

また、他の2つよりも、ややロボティックなAuto-Tuneボーカルに近いサウンドを作りやすいかもしれません。


Logic Proの入手先

Logic Pro 11は、299ドルでAppleのMac App Storeから入手できます。


Flex Pitchの特徴

Flex PitchはLogic Proのインターフェースに直接統合されており、VST/AUプラグインとして挿入するのではなく、内部のコントロールパネルとして利用します。

機能も豊富で、デザインもよく考えられています。


FAQs

フリーで使えるオートチューン・プラグインはありますか?

本家Antares Auto-Tuneの代わりとして使える無料プラグインには、Voloco、Kerovee、MAutoPitch、Gallion 2、GSnapなどがあります。

これらの中には完全無料のものもあれば、無料トライアル期間だけ使えるものも含まれています。


プロはどんなオートチューンを使っていますか?

T-PainやTravis Scottのようなアーティストをはじめ、多くのプロが使って有名になったのがAntares Auto-Tune Proです。

このプラグインはヒップホップやトラップで定番となった“オートチューン”サウンドを手軽に実現できることで知られています。


Antares Auto-Tuneには複数のバリエーションがあり、Plugin Boutique内のAntares専用プラグインページから入手できます。

簡単に自動でボーカルをチューニングできる点でも、Auto-Tuneはしばしば最高の選択肢とされています。


無料でオートチューンプロを入手するには?

完全に無料でAuto-Tune Proのフルバージョンを手に入れることはできませんが、公式のAntaresウェブサイトで14日間の無料トライアルに申し込むことができます。

その後、必要に応じて自分に合ったサブスクリプションプランに加入して使い続けることが可能です。


以上が、無料あるいは低価格で手に入るAuto-Tune系プラグイン、そしてDAWの標準機能を活用したボーカルチューニングのオプションです。

これらを活用して、レコーディイングしたボーカルを理想のサウンドに仕上げてみてください。

また、本格的にAuto-Tune Proを導入する場合は、短期間の無料トライアルを上手に活用して、自分の制作ワークフローに合うかどうかを見極めてから購入を検討するとよいでしょう。


音楽制作の世界は奥が深く、DAWやプラグインにはさまざまな種類があります。

ボーカルのピッチ補正だけでなく、バーチャル・インストルメントなど、あらゆるツールを上手に使いこなして、より質の高いトラックを作り上げていきましょう。

 
 
 

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